| Cさん |
「でも、TPPに参加するメリットはあるんだろ?デフレや不況脱却の特効薬になるとか」
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| 京野 |
「もちろん、TPPに参加するメリットはあります。たとえば、日本の建設業者も、他国の公共事業に参入できるようになります。
また、ビデオのVHS規格のように、先進技術の分野で日本が作成した規格を、業界標準に採用できる可能性が高まります。
ただ、そうしたメリットを享受できるのは、短期的には一部の大企業だけですし、それらの大企業は、これまでもずっと利益を上げてきました。
現に、国民が長い不況に苦しむ間も、日本の貿易黒字は恒常的に高い水準にあったのです。いくら大企業の業績を改善しても、デフレや不況の解決には繋がりません。
TPPへの参加は、むしろデフレを悪化させる、と指摘されています」
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| Cさん |
「でも、自由貿易の拡大は世界の潮流だし、TPPに参加しなきゃ、世界の成長から取り残される。
他の国に負けちゃうってことだろ?国会議員として、それはどうなの?」
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| 京野 |
「もちろん、日本にとっても、自由貿易の拡大は重要です。全世界的な貿易ルールを話し合うWTOには、
153カ国・地域が加盟し、日本も議論に加わっています。一方で、TPPの交渉参加国は9カ国だけ
(米国、オーストラリア、ニュージーランド、チリ、ブルネイ、ペルー、シンガポール、マレーシア、ベトナム)。
しかも日本を加えた全10カ国の内需規模を比較すると、米国が69.7%、日本が21.8%となり、日米だけで90%以上を占めてしまう。
TPPに参加しても、日本の製品を購入してくれるのは、米国くらいしか見あたりません」
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| Cさん |
「それそれ!アメリカは世界最大の市場だから、じゃんじゃん買ってもらわないと!そのためにも関税を撤廃して、商品を安くすべきだ!」
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| 京野 |
「日本から米国への輸出額は、8兆6492億円(2009年度)。おっしゃるとおり、たいへん重要な市場です。
けれども、実は米国への輸出の4割は、すでに関税ゼロの品目なのです。そして、有税品目の輸出額の半分以上を占めるのが自動車ですが、その関税率はたったの2.5%。
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